置いてけぼり

ここから抜け出したい、それはあれがなければできない。
でもそれは手に入らない、作れない、僕は取り残されてしまった。
できることを知っているのになにもできない、自分の無知を呪う。
こんなとこつまらない、自由に行ったり来たりできるのは特別なこと
特別は楽しい、人がみんな僕のことを見て憧れてくれる。
ここから出たい、でもそんな記憶も思いももう、少しづつかすかに
消えてなくなった。そうでなければ、僕の心は死んでしまう。
僕はこの世界に生きている、あんな夢は嘘だったと思いこみ
だれも、興味を示さない、普通に、でもいつか迎えに来てくれると
願いながら。夢は現実だったはずだと、囁きかける。
その思いがどこから湧いてくるのかわからなくなり
なんのためだれのための事だったか忘れてしまっても、想い続ける。